退職代行は甘えじゃない|涙が出るほど限界だった僕が感じた「選択肢」の大切さ

涙が止まらなかった|追い詰められた長時間労働の現場
あの頃、僕は工場現場の責任者として毎日を過ごしていました。残業代は出ていたものの、連日の長時間労働で心も体もすり減っていたのです。
ある日、何の前触れもなく、突然涙があふれました。誰かに何か言われたわけでもないのに、涙が止まらなかった。
「これはもう限界かもしれない」──そう感じた瞬間でした。
責任者だった僕は、辞めたいと言い出せなかった
- 「自分が辞めたら現場が回らないかもしれない」
- 「部下に迷惑をかけたくない」
- 「責任者として逃げるのは無責任ではないか」
そんな思いが頭を占め、辞めたくても言い出せない日々が続きました。
本当はずっと辞めたかった。それでも、立場があるからこそ言えなかった──。限界を超えるまで、心と体を削り続けてしまったのです。
退職代行という存在を知ったのは辞めた“あと”だった
当時は「退職代行」という言葉すら知りませんでした。
出勤するのが辛い、でも辞めると言うこともできない──ただ我慢するしかない日々の中で、心身ともにボロボロになっていきました。
退職後、2年が経った頃に「退職代行」の存在をネットで知りました。
「もし、あのときこのサービスを知っていたら…」そう思ったのを覚えています。
「逃げちゃいけない」「耐えるのが美徳」──そんな思い込みに縛られていた自分がいました。
でも今ならわかります。限界に達する前に、“辞める”という選択肢を持ってよかったのだと。
今ならわかる|退職代行は“逃げ”じゃない
退職代行は「逃げ」ではありません。
むしろ、心が壊れてしまう前に踏み出す“行動”です。
「辞めたい」と言い出せないのは、あなたが弱いからではなく、その環境や人間関係が“言わせない空気”を作ってしまっているからです。
退職代行というサービスは、「誰にも言えない」苦しみの中にいる人にとっての“命綱”にもなり得るのです。
相談できないあなたへ|退職代行を選ぶという勇気
もし今、あなたが誰にも相談できずに苦しんでいるなら──
退職代行は「甘え」ではありません。
むしろ、「自分の限界に気づけた人」だからこそ取れる手段だと思います。
もちろん使うかどうかは自由です。 でも、「辞める自由がある」と知るだけで、気持ちが少し軽くなるかもしれません。
最近では、新卒で入社してすぐに退職代行を利用するケースも増えています。
「早すぎる」「我慢が足りない」と批判されがちですが、僕はそうは思いません。
職場の実態を知って、「このままでは続けられない」と判断したなら、それも立派な選択です。
新人が退職を申し出ようとしても、人間関係や空気感に圧倒されて言えなくなる──それは想像に難くありません。
限界の値は人それぞれ。むしろ、会社側に問題があるケースだってあるのです。
まとめ|辞める自由は、あなたが持っていい
僕自身が、限界まで働き体調を崩したからこそ伝えたいことがあります。
- 退職代行を使うのは「逃げ」ではない
- 自分の命と心を守るための“選択肢”として知っておいていい
- どんな立場にあっても、辞めていいときはある
「辞めたい」と思ったあなたの気持ちは、決して間違いじゃない。
どうか、自分の人生を大切にしてください。
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