「最近、後輩の元気がない…」新人が辞める前に出す5つのサインと先輩にできること

あれ? 後輩の様子、ちょっと変じゃないか?
いつも明るくしていた新人が、最近元気がない。
声をかけても反応が薄いし、目も合わせない。
話す機会も減り、帰るのがやけに早い。
「まさか、辞めようとしてるんじゃ…?」
そんな空気を感じたことがある人も多いと思います。
実は、僕自身がその“辞めたい新人”だった
この記事で紹介する「辞めたいサイン」──
どれも、かつての僕自身にそのまま当てはまっていました。
笑顔は減り、仕事の合間は極力誰とも話さず、
帰り道は「いつ辞めようか」ばかりを考えていました。
ミスが続いて叱られて、謝る気力さえなくなった頃、
「どうせ誰も助けてくれない」と思い込んでいました。
あの時、もし誰かがそっと「最近どう?」と声をかけてくれていたら──
「自分も最初は同じだったよ」って言ってくれていたら、
きっと、もう少しだけ頑張れていたかもしれません。
だから今は、自分が先輩という立場になったとき、
同じように悩んでいる新人を見逃したくないと思っています。
辞めたい新人が出す「5つのサイン」
新人が辞めたいと感じ始めたとき、
実は周囲に向けて小さなSOSを出しています。
特にこんな変化が見えたら、少し注意が必要です。
- 声をかけても反応が薄くなる
- 指示されたこと以外をやらなくなる
- 急にミスが増える/謝らなくなる
- 雑談や飲み会を避けるようになる
- 席や持ち物の整理を始める(片づけ行動)
これらはすべて、僕が当時とっていた行動でもあります。
「しんどいです」と言える新人は少ないです。
でも、行動には必ず“言葉にできない感情”が出ます。
先輩ができる5つのフォロー
1. 「最近どう?」と声をかけて様子を探る
重く聞く必要はありません。
「最近、慣れてきた?」「困ってることない?」
そんな軽い一言だけでも、新人は安心します。
話しかけるより、「気にかけてもらってる」と感じてもらうことが大切です。
2. 「大丈夫だよ」と安心できる一言を添える
ミスをして落ち込んでいる様子が見えたときは、
「そのくらい、誰でもやるよ」「自分も同じミスしたし」と言ってあげてください。
失敗よりも、「責められること」が怖いんです。
だからこそ、安心を届ける言葉が響きます。
3. 自分の失敗談を伝える
新人は「この先輩すごいな」と思うほど、距離を感じてしまいます。
だからこそ、「自分も最初は本当にダメだったよ」
という等身大の話をしてあげてください。
“完璧な人”より、“一緒に頑張ってきた人”の方が、ずっと心強い。
4. あえて“見守る”という選択肢もある
変に話しかけすぎるのも、逆効果になることがあります。
ときには、そっと見守るだけの関わり方が最適です。
「いつでも話せるよ」という雰囲気を作るだけで、救われる新人もいます。
5. 上司との橋渡しになる
新人は、上司に悩みを相談しづらいものです。
でも、先輩なら間に立って少しフォローできます。
「〇〇さん、最近ちょっと疲れてるみたいですよ」
それだけでも、環境や指導方法が少し変わることがあります。
一言が、未来を変えることもある
あの頃の自分に、かけてほしかった言葉。
それを、今の後輩に届けることができたなら──
その新人の未来も、あなた自身の後悔も、変わるかもしれません。
「誰も見てくれなかった」じゃなく、 「この人が気づいてくれた」って思わせられる存在へ。
まとめ|気づきと声かけが“辞めたい”を救うこともある
新人が辞めたくなる時期に必要なのは、
特別なスキルでも派手なフォローでもなく、
「気づいてあげること」と「声をかける勇気」です。
ほんの一言で、気持ちが軽くなることがある。
「もう少しここで頑張ってみよう」と思えるきっかけになることもある。
あのときの僕が、そうだったように。
今のあなたの後輩にも、きっとその一言が届くはずです。
・退職したいのに言い出せない人の気持ちを、僕自身の体験をもとに綴った記事もぜひご覧ください。
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