非エンジニアとの会話がかみ合わないエンジニアが感じるストレスと対処法

「ちゃんと説明したのに、なんで伝わらないんだろう…」
「それって昨日言いましたよね?って言いたくなる」
“早めに”って言われたから対応したのに、「なんでもっと早く言ってくれなかったの?」って…どうすればいいの?
エンジニアとして働いていると、非エンジニア(営業、企画、管理職など)との会話がうまく噛み合わないと感じる場面が少なからずあります。
相手は悪気があるわけじゃないし、自分だって手を抜いているわけじゃない。
なのに、やり取りをすればするほどズレてしまって、地味にストレスがたまっていく…そんな経験、ありませんか?
なぜ、非エンジニアとの会話はかみ合いにくいのか?
エンジニアと非エンジニアでは、ふだん使っている言葉や見ているものがかなり違います。
たとえば、こんな場面がよくあります。
- 「すぐ直せますか?」→相手にとっては簡単なことでも、こちらには時間がかかる
- 「これバグってません?」→実は仕様どおりに動いている
- 「なんでもいいのでお願いします」→どこから手をつければいいのか分からない
これは、お互いの感覚や前提がズレているからこそ起こるすれ違いです。
しかも、相手は技術的なことに慣れていないことが多いので、余計に説明が難しくなります。
ストレスの正体は「ちゃんと説明しているのに伝わらない」こと
エンジニアが疲れてしまう一番の理由は、「こっちはちゃんと伝えているつもりなのに、わかってもらえない…」という気持ちです。
- 丁寧に話してもスルーされてしまう
- 理解してもらえないのに、なぜか責められる
- 難しい話をしていると思われて、距離を取られてしまう
この「伝えたのに通じない」感じが、少しずつ心にストレスを残します。
放っておくと、「もう何も言いたくない」と感じてしまうこともあるでしょう。
自分を守るための3つの考え方と工夫
ここからは、ストレスを少しでも軽くするために、自分の中でできる工夫を3つご紹介します。
1. 「かみ砕いて話す」意識を持つ
非エンジニアに話すときは、「わかりやすく話す」ことを意識するだけでも、伝わり方が変わります。
たとえば…
- 「APIが落ちてます」→「アプリが必要な情報を取りに行ったけど、返事がこない状態です」
- 「環境変数の設定ミスです」→「システムに必要な情報が抜けていて、動かなくなっている状態です」
こうしたやさしい言い方を使うと、相手も安心して会話ができるようになります。
2. お互いの「思い込み」をそろえる
非エンジニアはよく、「できればすぐに」「できる範囲で」といったふんわりした言い方をします。
でもこちらから見ると、「具体的にどのくらい?」「いつまで?」という疑問が出てきますよね。
そんなときは、
- 「この作業は3時間ほどかかります」
- 「このやり方なら今日中にできますが、別の方法だと明日以降になります」
というふうに、目に見える言葉で共有すると、すれ違いが減ります。
自分の守備範囲をはっきり伝えることで、余計なストレスも避けられます。
3. 伝わらなかったとき、自分を責めすぎない
いくら丁寧に説明しても、どうしても伝わらないことはあります。
そんなとき、「自分の伝え方が悪かったのかも…」と落ち込む必要はありません。
相手にとって技術の話がわかりにくいのは当然のこと。
そして、あなたが丁寧に話そうとしている時点で、十分すごいことなんです。
通じなかったときは、
「お互いの前提が違ったんだな」と思うだけで、気持ちはずいぶんラクになります。
まとめ:伝わらなくても、あなたの努力は無駄じゃない
非エンジニアとの会話は、すれ違いが起きやすいものです。
でもそれは、あなたのせいではありません。
- わかりやすく伝えようとする気持ち
- 期待をすり合わせようとする工夫
- 伝わらなかったときに立ち止まる冷静さ
これらはすべて、仕事を円滑に進めようとする姿勢そのものです。
もし今うまく伝わっていなくても、あなたの真面目さや丁寧さは、ちゃんと周りに届いています。
焦らず、無理せず、自分のペースで向き合っていきましょう。
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